しるろぐ

いろいろ書きます。

スプリントに名前を付けると覚えやすいしやる気がでる

単純に優先順に作業すると、いろいろやりすぎて思い出に残りにくいので、スプリントにタイトルを付けて、特定の何か(機能でもいいし方向性でもいいし)に集中したスプリントバックログを作ろう、みたいな話をする。

スクラムについて軽くおさらい

スクラムでは、スプリントと呼ばれる大体1~4週間の短いタイムボックスを繰り返しながら開発を行う(うちは2週間)。 スプリントは、計画 -> 開発/スタンドアップミーティング -> レビューな感じで進んでく。

計画フェース

計画フェーズでは、スプリント期間に何をやるかを計画する。

  1. ユーザストーリーを優先順に並び替えプロダクトバックログを作成する
  2. そこからチームがスプリント期間に達成できるユーザストーリーを選択する
  3. ユーザストーリーを実現するための作業をタスク化する(スプリントバックログ
  4. スプリントバックログ上の作業を期間内に完了することをチームでコミットする

開発フェーズ

うぉぉ作るぞー!みたいな感じ。 スタンドアップミーティングというやつを毎日やって、気軽に障碍を共有することで、チームの進捗を妨げるあれこれについてすぐ対処することができる。

レビューフェーズ

スプリントの最後に、今回コミットしたユーザストーリーを実現できたかみんなでレビューする。 運用中のサービスだと、これを待たずにリリースしていることもあるけど、気にしない。

あと、KPTみたいなフレームワーク使って、お仕事のススメ方の改善活動なんかもしておくとGOOD。

人数が増えるとなんかスプリントが謎い感じになる

チームメンバーが増えるにつれて、2週間のタイムボックスで達成できるユーザストーリーが増加する。 増加する分には、早くユーザに価値を届けられていいんだけど、安易に上から順にユーザストーリーを選ぶと、なんかいろんなところに手を出し過ぎる感があって、

今回何にコミットするんだっけ?
結局どういう価値が届くんだっけ?
いや、そこが改善されるのも、こういう機能が付くのもわかってるんだけどさ…
2週間後にはこのプロダクトはどうなってるの?

みたいな、これとこれとこれが新しく入るよって説明はできるんだけど、半年後振り返ったときに、あの時にこのプロダクトはこう変わった!みたいなことが説明し辛いなあと感じるようになってきた。

リリース前は、このスプリントでアルファ版が完成したぞ!ベータ版ができたぞ!みたいなそういう達成感があった。

スプリントをヒトコトで表す

そこで、スプリント計画会議の最初に、今回のスプリントでチームとして何を解決したいか、ヒトコトでユーザに説明するとしたら何がいい?テーマは何?というのを聞くようにしてみた。

たとえば、「今回は、ユーザからのお問い合わせ(わかりにくい部分や不満点)を減らすようなスプリントにしよう」とか「この機能の面白さを強調するような周辺環境を整えよう」とか「今回は、1日以下でできるような細かい改善施策を大量に消化してプロダクトバックログを整理しよう」とかそういう感じ。

できれば、スプリントバックログ作成前にやって、テーマに沿ったユーザストーリーを入れるのが良いと思うが、優先度をどうしても守りたい、ということであれば作成後でも構わない。

とにかく、名前を付けることが重要で、それによって多種多様なユーザストーリーをひとつの方向性として示すことができる。 「○○週間」とか「○○強化月間」とか、普段と変りなくてもそういう名前を付けるだけでなんか意識が変わる。

テーマとしては、他にこんなものがありそう。

スプリントパターン例

  • ユーザのXXXという問題をひたすら解決する(問題を絞る)
  • ひたすらサービスのUIを使いやすくする(作業内容を絞る)
  • XXXなユーザが喜ぶことをする(ターゲットを絞る)
  • XXXの機能群を見直す会(作業対象を絞る)

スプリントにタイトルを付ける

決めたテーマを忘れないようにタイトルを付ける。 チームメンバーが、何やったか思い出せればどんな内容でも問題ない。

(自分はそのまま書くのつまらないので、あるチームはアニメネタ、あるチームは名言ネタで統一するようにしてる)

おわりに

長々と書いたけど、とりあえずスプリントに名前付けるとやる気出るよ!ということを書いた。

最近つけたお気に入りタイトルを紹介して終わる。

第X話 「これがリリース・・」 「だったものさ。その骸だよ」
第X区間 おじさまが見てる
Fes.X 成功する秘訣は、今より少しだけ上を目指すこと
Fes.X 質の高い偽物はくだらない本物よりずっといいんだぜ